「 2017年02月 」一覧

春みたいな陽気の中でまどろんでいた

春みたいな陽気の中でまどろんでいた

多くの人は特別じゃない人生の中にいる。 たくさんの人に注目される必要もないし、何か、歴史に残るような仕事をするわけでもない。 毎日雲の形をスケッチするみたいな、もう飽き飽きして、それでも何だか今日も空を見上げてしまう様な、そんな大層じゃない物語だ。 特別な事はほとんど起こらない。 でも特別なんだ。 その人にしか見えない景色の中で、その人にしか出来ない感じ方で物事を受け止めている。 僕たちが他の誰かになれた事なんてない。 ただそんな振りをするだけだ。

どうにもならない事

どうにもならない事

一方で、どうにもならない事は僕らの人生の途中に、でん、と横たわっている気がする。 いくら蹴っ飛ばしても、爆弾を持ってきて3、2、1、で爆発させてもびくともしないような、本当に天を仰ぐしかないような事がみんなの人生にやってくる気がする。 だって僕らは一人残らず現実のなかにいて、現実っていう入れ物はとても得体の知れないもので、僕らはその中を泳いで行かなきゃならないんだ。

大きな木

大きな木

うちのばあちゃんが夜に起き出して、ガラッと扉を開けて 「おじいさんは帰って来たかい?」 と言った。 でもじいちゃんはもう10年も前に亡...