毎日

朝、いつものように車でいつもの道を行くと、大抵いつも見かける人がいる。

自転車で坂道を下りてくるある女の子は必ずスカートを履いている。

結構なスピードで坂道を下りてくるけど、気にせずスカートだ。

いくら寒くても、ちゃんと口紅をつけてお化粧して自転車を漕いでいる。

何か、会社の決まりがあるのか、それともただ単に自分が好きなだけなのか。

平日がスカートだと休日はどうなのか。

毎日、365日必ず半袖半ズボンで通す少年が小学校に大抵一人はいるけど、

いわばそういうタイプの女の子社会人版なのか。

高校生まで野球部で坊主だった男の子が大学生になると急に髪を伸ばして髪を染めたり、

我慢していた反動で色々やりだすみたいに、何か学生時代思うようにスカートを履けなかったとか。

でもその女の子はいつもまっすぐ前を向いている。

笑ってるのは見たことがないけど。

あたりまえだ。朝、出勤途中の自転車に乗っていて、笑っているなんてよっぽど幸せな人かちょっと怖い人だ。でも、人の無表情の美しさというのはあると思わない?無表情というよりか、何か真剣に、退屈に、自分の中に注意を向けている人の表情の美しさ、みたいなもの。

誰かに見られてるなんて考えもせずに、(いや、女の子ならちゃんとそうゆうのはわかってるのかな)何かに自分を適応させている時。

自転車に乗っていても、頭の中は別のところにいて、別の事をしている。

ある会社員のパパは娘を交差点まで送り届けて、その場にいる娘の友達におはようと挨拶をかわし、朝からとても幸せそうに娘とバイバイをして歩き出す。

朝の青い光と新鮮な空気がとても似合う光景だ。

娘は信号が青になるとランドセルを背負って走りだす。

ボランティアの初老の男性が交通整理の棒を振る。

信号待ちをしてる車がじりじりと待ちきれないみたいに進んでいる。

長い下り坂からはオノヨーコみたいなサングラスをかけた女性が歩いて来る。

それがとても似合っていて勝手にオノヨーコと呼んでいる。

オノヨーコの腕のなかで、

ジョンレノンは最後に何を思ったろうか。

まるで最初からそこで世界から去ることが決まっていたみたいな最後だった。

これ以上先にはいけません、と神様に言われる事が。

けど、どこかで歌声が聞こえてくるような気もする。

今もあのシャウトが聞けたなら、今もあの優しい歌声が聞けたなら、

世界はもう少し美しいところになっていたんじゃないかなとも思う。

今、ジョンレノンが生きてたらどんな事を歌ったろうか。

忙しい朝を思いだすと、そんな事が終着点になった。

もう眠い。

また明日の朝まで自分と別れることにする。

要はただ眠ってしまうというわけ。

それでは皆さんお休みなさい。

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