夢のかけらを手に

音楽を聴いてると、余計な事を考えないで済むから助かってます。

好きな音楽を流しながら車を運転しているとリズムに乗れるし、歌を大きな声で歌っても誰にも怒られないですもんね。カラオケに行く時間がなくても、車の中で本人と一緒に歌えちゃうのは楽しいですよね。

ただ、一つ問題は、外から見たら口開けてノリノリで歌ってるのが丸見えだなって所ですかね。。割と開放的になっちゃうんですよね車の中って。

それは閉じられた空間だからかなと思います。

周りの目があるときはやはりストッパーがかかりますもんね。

でも、物理的に窓一枚でも外の世界と遮断されていると、心はオープンになりません?

自分の世界にふっと入れる。

電車に乗ってるときや、公園ではそうはいきませんよね。

同じ空間に誰か自分以外の人、見知らぬ他人がいるときは動物の本能として警戒心も働きますもんね。

同じ場を共有している事になるので、自分だけの世界は開けません。

代わりに開くのは他人と、自分とがいる世界の扉。

けれど、その一人の他人の扉は、よっぽど親しい人でもない限り閉じています。

あるいは、めっちゃくちゃにオープンな人でもないかぎり。

自分と、その場に居合わせた他人は、ちょっと小窓を開けて、様子を伺っている。

ちらっと見て、一方的に情報を収集し、またばたっと扉を閉めて自分の中で意見交換会が行われます。

まずは、自分や仲間に害を加える存在であるかどうか。

(大丈夫そう)

次に、近づいても大丈夫かどうか。

(多分問題ない)

もし話しかけられたらどうする?

あるいは、思い切って話しかけてみる?

(それはどうかな)

など、一瞬の中に短くて有意義な会議が開かれ、またがちゃっと扉を開ける。

次はもう少し大きく扉を。

そしてその内、そろそろと扉から出てきて、相手の扉の前に立つ。そして、コンコンとノックをしてみる。あるいは、共有している空間にお互いが出てきて、少し会話を交わしてみて、また自分の扉の中に引っ込んだり、ようこそようこそ、と手招きして今度は自分の空間の中に相手を招きいれ、親密な関係を築こうとしたりする。

親密な相手になるにつれ、開く扉の数も多くなっていったりします。

自分の部屋だとか。寛ぐためのリビングだったりとか。

でも、心の中の部屋は複雑で、大きく、たくさんの部屋を人は心のなかに持っています。

本人でも、その部屋にどうやって行けるのかわからない部屋だってあるかも知れないです。

こんな部屋があったのかと、見つけた時に驚く事もあるでしょう。

そしてそれは他人が入る事によって偶然見つけてしまったとか、作られる部屋もあると思います。

カフェみたいに、外に面する壁はガラス張りで、音楽が流れていて、お互いが心地よく過ごせるように作られている部屋もあるかも知れないです。

営業時間内なら誰でも歓迎!コーヒーとお菓子でゆっくりしない?という部屋ですとか。

そこでは日常の情報の交換が行われたり、喋る事で、会話をする事で消えていくストレスがあったり。

(だけど、ストレスって消えるんですかね?

運動したら汗になって出ていく。眠ったら夢のなかへ宇宙空間にごみとして捨てられる。

会話の中で、言葉とともに投げ出されたそれは、相手が上手くはじき返して空に昇華されればいいけど、ミスったのは地面に転がって誰かの足を滑らせるかも知れない。

怒りの混じった、嫌な言葉を聞いてしまった人はその人の代わりにダメージを受けている事もある。ストレスが負のエネルギーだとしたら、マイナスがプラスに変換するように変えてあげたいものですよね。消えるというより、変質する、何かをすることで。あるいは、何もしないことで収まるのを待つ。そんなのもいいですよね。)

そこから、親密さを増した二人は、もう少し入る人を限定された部屋に招待されます。

ここで面白いのは、招待された人は、自分も、相手を同じ位の部屋に招待する、していくことが多いということです。

だけど、いくら親密になっても見せない秘密の引き出しもあるでしょう。

自分でも鍵が何処にあるのかわからなくなってしまった部屋も。

頑丈な、硬い金属の扉で守られた扉で守られている部屋も。

もしかしたら人は自分の中に大きな迷宮みたいな建物を建てて、その中で暮らしているのかも知れませんね。そして、世界という名の共有スペースでコミュニケーションを交わして過ごしている。たくさんの見知らぬ人と、少しの大切な人たちと共に。

そしてしばらくすると、また自分の部屋に戻っていく。

ばたん、と扉は閉まり、それから、自分だけに開かれた扉を開ける。

誰も邪魔の出来ない、生まれる前みたいな場所へ出かける。

聞いた事もない、美しい音楽が流れている国に辿り着く。

あらゆる色に溢れ、色と形が飛び跳ねている原っぱへ。

そしてある人は、全ての真実が刻んである壁の前へ。

それから、朝が来て、僕らは呼び戻される。

夢のかけらを手に。

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